ドイツ – コロナ感染者数の増加

ドイツ – コロナ感染者数の増加

コロナ防疫州令の改定

 

秋休みが終わり、今日からまた学校が始まりました。
7日間指数(直近7日間の人口10万人あたりの新規感染者数)が50人を超えるなど、
私の住んでいる州全域で引き続き新型コロナ感染の拡大が残念ながら続いています。
そのため10日程前よりコロナ防疫州令が改定され、
感染拡大防止措置が強化されました。

外でも歩行者天国など、
人出が多く間隔をとることが難しい場所でのマスク着用が義務づけられたり、
公共空間(レストランを含む)で会合できる人数は、
2世帯までの家族などの場合を除き、
最大5人に制限されました。
また飲食店の営業、
ならびにアルコール類の販売は23時から6時までの間禁止されました。 秋休み中の土曜日お昼前ぐらいに買い物に行ったところ、
いつもは人でごった返しているのに半分ぐらいの人出で驚きましたし、
いままではお店に入る時にマスクをしていましたが、
街中ではみなさん外でもしっかりマスクをしていました。
また入店規制も強化されたため、
人出は減っているのにお店の前で並んでいる人が結構いる、
という異様な光景になっていました。

こないだまでは感染予防をしっかりして、
少人数で食事に行ったりしていましたが、
今日久しぶりに会う友達との約束は念のためキャンセルになりましたし、
これからはまた外出は控えることになりそうです・・・。

それから6月の日本行きをキャンセルし、
旅行会社からの返金をずーっと待っていたのですが、
4か月後の先日やっと航空会社から申請が承認されて、
費用の全額か一部が支払われる、
というメールが旅行会社から来ました。

家族分だとかなりの大金なので、
どうなるかすごく心配でしたが少しほっとしています。
全く返金されなかったり、
倒産してしまった旅行会社もあるようなので、
返金されるだけましだと思いたいですが、
あとは何パーセント返金されるすごく気になっています。

航空会社から直接チケットを購入していた場合は
すんなり返金されたようですが、
旅行会社を通してだと手間と時間がかかるようです。
私もメールして、電話して、相手を納得させて返金できるようにして、
と大仕事でした。

 

学校でのコロナ対策

 

子供の通う学校からも、
・近日中に各クラスに検温器を装備する
・換気の強化
・マスク着用範囲の拡大
・危険区域から戻ってきた場合の対処などについての連絡がありました。

実際に知人や友人、
また子供のクラスメートの知人や友人が感染した、
という話は前よりも頻繁に聞くようになったと思います。

 

仕事の状況

 

仕事関連ではいまだに日本郵便のSAL便がストップしていて、
日本からの荷物はずっとDHLエクスプレスで発送しています。
転送会社に問い合わせたところ、
まだ再開のめどは全然立っていないそうで、
年内は無理そうだとのこと。

ドイツから日本への発送は6月から再開しましたが、
DHLで私の場合、1キロにつき1.45ユーロの追加料金がかかっています。
 また今まで月次決算をお願いしていたデジタル会計会社が倒産の危機にあり、
解約となってしまいました。
なので当面は年次決算をお願いしている会計士に月次決算もお願いして、
新しい会計会社を探す予定です。

コロナ禍の中いろいろな変化があり、
胃が痛くなることもありますが、
臨機応変に対応し、
ベストを尽くすしかないと思っています。

みなさんも健康には十分気を付けてがんばっていきましょうね!

イラスト引用

Freepik – jp.freepik.com

 

ドイツ コロナ緊急支援金(Soforthilfe)と税金のお話

ドイツ コロナ緊急支援金(Soforthilfe)と税金のお話

 

ドイツにおけるコロナ禍支援

 

今回のコロナ禍における政府の企業支援などのお金に関する対応は日本とドイツで明暗が分かれましたが、
それはドイツ国民が高い税金を支払ってるからこそ可能だったことだと言えると思います。

通常の社会保障制度に関しても同様のことが言えます。
前にも書きましたがノルトラインヴェストファーレン州(以下NRW州)の場合(州によって金額が異なる)
下記の緊急支援金が早い人では申請3日後には支払われました。

・従業員5人まで:9000ユーロ
・従業員10人まで:15000ユーロ
・従業員50人まで:25000ユーロ

NRW州では当初この支援金は企業の経費としてのみ使用可能ということで生活費に困っている自営業者から不満の声がかなり上がり
(私も生活費にも使えるよう政府に働きかけるためネット署名をしました)、
後に2000ユーロまでは生活費として使用可となり、私の周りの自営業者仲間もホッとしていました。

現在は支援金をいつまでにどのくらい返金する必要があるかというのが課題です。
特にNRW州はものすごい速さで規制も少なく支払いが行われたため(43万人 / 45億ユーロ)、
返金する必要がある自営業者は他の州よりも多いと見られています。

NRW州のサイトで調べたところ当初は個々にメールが届き、
添付されている収支計算表に入力して返金の必要があるかを確認し、
2020年9月末までに返信、12月末までに返金しなければならないとのことだったのですが、
返金のための精算要件に問題があり、噂によると返金要項に対しての反対意見も多数あったことから
一時ストップとなっています(2020年8月中旬現在)。

 

「NRW州Soforthilfe」のサイト

 

 

ドイツの税金システム

 

次にドイツの税金のお話です。

ドイツの所得税はクラスが下記のように1から6までに分かれています。

税クラス1 独身、死別、離婚している者
税クラス2 一人親、別居中の者
税クラス3 既婚者(うち収入が相手より高い者)、子供手当てを受給している者、税クラス5との組み合わせ
税クラス4 既婚者(両者の収入が同じである場合)
税クラス5 既婚者(うち収入が相手より低い者)、税クラス3との組み合わせ
税クラス6 複数の職及び副業従事者(婚姻状況に関係なく)

参照サイト: Steuerklassen.com

現在は私が自営業者なので税クラスがなく(税クラスがあるのは被雇用者のみ)、
夫が税クラス3か4を選択することになります。

ドイツで初めて就職した時は会社員として夫婦共働きだったのですが、
夫の方が給与が高いため税クラス3、私が税クラス5でした。

待ちに待った私の初給与の日、明細表を見てびっくり!
税クラス5だと手取りが給与のほとんど半分なんです。
税クラス5と3パターンの社員を始めて持った社長(日本人)も
「給料めっちゃ少ないけど、大丈夫?」
と心配してくれるほどでした。

当時夫が働いていた会社は結構ゆるーい雰囲気で、
送別会があればもうお昼過ぎからスパークリングワインを何本も開けるような感じだったので、
私はこま鼠のように働いているのにこの給与差はなんなんだ!
と納得がいかなかったものです。

 

 

自営業者が支払うその他の税金

 

他に自営業者として支払う税金として消費税(Umsatzsteuer19%あるいは7%)と、
営業税(Gewerbesteuer)があります。

消費税は販売した商品x19%(7%)を支払うことになります。
商品を輸入した際に支払った輸入消費税(Einfuhrumsatzsteuer)19%分は差し引かれます。

前にも書きましたが、私は税務署にVorsteuerabzugsberechtigt(消費税仮払の対象者)として申請してあるので、
3か月ごとに販売した商品19%を税務署に支払い、
年度末に清算をして、多く支払っていた場合は返金されます。

営業税は収益と居住地によって異なります。
無料で営業税を計算できるサイトがあるのでご参考までに。

 

「lexoffice Gewerbesteuerrechner」のサイト

 

※消費税は2020年7月1日から12月31日までコロナ禍における景気回復のため19%から16%、
あるいは7%から5%に変更になっています。