私に何かのきっかけを与えてくれた7冊 その①
以前フェイスブックで七日間ブックマークチャレンジというものがお友達から回ってきました。
七日間で一冊ずつ本を紹介し、できれば七人のお友達にリレーを回すというものです。
その時は本の説明は一切しないというルールだったのと、
自分の好きな本を紹介するのが思った以上に楽しかったので、
ここでもう少し掘り下げて紹介してみようと思います。
最近忙しさにかまけて私の中で読書離れが進んでしまっていて反省しきりですが、
本は私にとって今でも大切な存在。
そのままゴミに出すなんてやっぱりできないし、
枕代わりにしたり、
足で踏んづけたりは恐れ多いもの。
今回自分に何かのきっかけを与えてくれた七冊を選んでみました。
ガルシア・マルケス 「百年の孤独」
最初に選んだのは、
ガルシア・マルケス 「百年の孤独」
(新潮社: 改訳版 2006)
私がスペイン語を学ぶきっかけの一つとなった本。
~あらすじ~
蜃気楼の村マコンド。
その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、
村の開拓者一族ブエンディア家の、
一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、
絶望と野望、
苦悶と悦楽、
現実と幻想、
死と生、
すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。
うーん、この本ほどあらすじ紹介があまり意味をなさいものはないと実感。
「百年の孤独」はこの物語が持つ雰囲気を伝えることの方が大切だと思うのですが、それが難しい!
この本はマジックリアリズムの技法が使われている本として有名で、
100年にも及ぶ壮大かつ嘘かまことかわからない不思議な世界に読者を引き込んでいきます。
「深夜特急」で有名な沢木耕太郎さんも著書の「像が空を」で、
「像が空を飛んでいると言ったって誰も信じないが、
「4725頭の象が空を飛んでいる」と書かれていれば、
「なに?」と立ち止まってしまう可能性がある。
フィクションでも細かな数値を羅列すればノンフィクションにも見えてしまうところがあるということだ。」
と書いています。
私にとっては当時全く新しい作風で衝撃を受けましたし、
未知の世界に足を踏み入れて興奮冷めやらずだったのを覚えています。
難解で読むのは正直大変ですが、
読書後の達成感は大きいはずですし、
どこか遠くに行って帰ってきたような気分になるのでは。
日本でも1980年代にラテンアメリカ文学ブームがあり、
他にも日本語に翻訳されているラテンアメリカ作家の本があります。
有名どころだと
バルガス・リョサ
アレホ・カルペンティエル
カルロス・フエンテス
マヌエル・プイグ
フリオ・コルタサル
などの作家です。
自宅にいることが多い今、旅行気分で読んでみるのはいかがでしょうか。