ドイツ語のことわざ③ 動物編

ドイツ語のことわざ③ 動物編

今日のドイツ語のことわざは前回に引き続き動物を使った表現です。

Ein Spatz in der Hand ist besser als die Taube auf dem Dach.  

直訳:手の中の雀は屋根の上の鳩よりも良い。
→遠くの良いものより近くの劣ったもののほうががいい。

高嶺の花を狙うより、自分の身の丈に合った相手を選ぶ方がいい、
あるいは大金持ちを夢見るより、今のつつましくも暖かい家庭を大切にするべきだ、
といったところでしょうか。

Wenn der Reiter nichts taugt, ist das Pferd schuld.  

直訳:騎手の役立たずは馬の責任。
→責任転嫁。

自分がミスをしておいて、
「この機械、チョー使えな~い。」
とか、
「ちょっと○○さん、しっかりしてくださいよお。」
と人のせいにしたりする人、
いつの時代にもいますよね・・・。


ドイツ語のことわざ② 動物編

ドイツ語のことわざ② 動物編

今日のドイツ語のことわざは動物に関するもの2つです。

Ich habe einen Frosch im Hals.

直訳:喉にかえるがいます。
→ガラガラ声です、という意味になります。
お医者に行って症状を説明する時などに役立つフレーズですね。

Ich habe Schmetterling im Bauch.

直訳:お腹の中に蝶を飼っています。
→恋をしている、恋に落ちる
似たような文章でも、体の部位と生き物の種類が違うと意味や雰囲気がこんなにも違ってくるんですね。
確かに蝶がいたらお腹の中は常春でいつも幸せな気分でいれそうです。

ドイツ語のことわざ① 動物編

ドイツ語のことわざ① 動物編

もともと言葉の語源にとても興味があり、
気になる言葉の成り立ちや歴史を知ると、
その言葉が使われるようになった時代の人々に思いをはせたり、
一つ賢くなったような気分になって、嬉しくなってしまいます。

文化や歴史的背景も大きく影響していますし、
日常生活での身近な物を使った表現が多いので、
それぞれのお国柄がよく出ているのも面白いですよね。

私がドイツ人に合わせて?!
ビール天国を謳歌していたことがばれてしまいますが、
ドイツ語を勉強し始めてまず気になったのがこの表現でした。

Ich habe einen Kater.

直訳:私は雄猫を持っています。→私は二日酔いです。

なぜ猫を持っていると二日酔いなのか理由がわからず不思議で仕方がなかったのですが、
百科事典を調べてみるといろいろと説はあるのですが、
一番面白いのは19世紀のライプツィヒの学生の間から始まった表現から来ているという一説で、
その当時Katerというビールの銘柄があったそうです。

そのビールを思う存分飲むと、次の日に正に銘柄通り猫に引っかかれたように頭の中がガンガン痛むことからこの表現が生まれたそうです。

ちなみに当日酔っぱらっている時には:

Ich bin blau.

直訳:私は青いです。→私は酔っぱらっています。

という言い方があります。

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